新年、明けましておめでとうございます。
皆様ご無事に平成30戊戌年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年も何卒宜しくお願いいたします。
昨年一年間恙なく当山の法要・諸行事と寺院の運営が出来ましたこと、皆々様のご理解ご協力のおかげと感謝申し上げます。
昨年も世界情勢の緊張が高まる不安の中、豪雨などの災害によって全国的に多くの犠牲者をだし、不自由な生活を余儀なくされた方々がいらっしゃいました。誠に悲しいことです。今年こそは安寧でありますよう祈らずにはいられません。
さて「お正月」というと神様の行事と連想される方が多いかもしれません。しかし、仏教とも濃密な関係のある行事なのです。
まず思い浮かべるのが「初詣」です。本来この習わしは、菩提寺に行って「除夜の鐘」を聞きながら年送りをして、そのまま寺に留まって、そこで元旦を迎えて、仏様に新年のご挨拶をして、その年の無事を祈願することでした。
また、昔は盆と正月は、ご先祖様の霊をお迎えする日でした。平安時代になると、精霊をお迎えする魂祭りが行われていました。昔の歌に「魂祭る年の終わりになりけり、今日にや又もあわむとすらむ」とあります。古来、お正月には、盆と同じように先祖の霊が帰ってくると信じられていたのです。お正月にもご先祖様の安楽を祈りご供養したいものです。
皆々様の一年間の御安泰を心より祈念申し上げ、新春のご挨拶と致します。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。