お知らせ

『おうち写経・写仏』のすすめ

この度の新型コロナウイルス感染症により、自宅で過ごす時間が増えたという方も多いのではないでしょうか。この時間を使って、「写経」・「写仏」をしてみませんか。

コロナ禍によるストレス、日常の煩わしさから離れて、心静かにお経の金字と仏様のお姿ををいただくのは大変有意義なことです。

檀信徒の皆様がこのご功徳に触れられますよう、特製の「クリアファイル」を製作しました。ご家族さまでご利用頂けると幸甚です。

(檀信徒さまには五月末より順次配布しています)

写経の心得と利用方法

  • 口・手を浄水で浄めます
  • ファイルの中に白紙を挟んで、上に半紙・薄紙・コピー用紙などを重ねて固定します
  • 静かに合掌して姿勢を正し、ゆったりした腹式呼吸で体と呼吸と心を調えます
  • 一文字・一画に集中して丁寧に書写します

墨をすり毛筆を使うのが好ましいですが、筆ペン・サインペンなどの

使い慣れたペンでも結構です(色鉛筆などでも)

願い事・欲望は心から排除して無心に一筆ずつ写します

  • 最後に氏名・写経日を書き入れます
  • 紙をはずしてファイルを両手で持ち、声に出してお経をとなえます
  • 静かに合掌して、もう一度、心を調えます

 

ご家族の皆様で一行ずつ書写してもらうのも良いです

ご希望の方は当山に納経して下さい ご本尊さま真前でご回向します

意訳を付しましたので 是非お経文と一緒にお唱えください

 

延命十句観音経 意訳(和讃)

臨済宗 円覚寺派 管長 横田南嶺 老大師

観音さま
どうか人の世の苦しみをお救い下さい
人の苦しみをすくおうとなさる
そのこころこそ 仏さまのみこころであり
私たちのよりどころです
この仏さまのこころが
私たちの持って生まれた本心であり
さまざまなご縁にめぐまれて
このこころに気がつくことができます
仏さまと 仏さまの教えと
教えを共に学ぶ仲間とによって
わたしたちはいつの世にあっても
変わることのない思いやりのこころを知り
苦しみ多い中にあって 人の為に尽くす楽しみを知り
この慈悲のこころを持って生きることが本当の自分であり
汚れ多き世の中で 清らかな道であると知りました
朝に観音さまを念じ 夕べに観音さまを念じ
一念一念 何をするにつけても
この思いやりのこころから行い
一念一念 何をするにつけても
観音さまのこころから離れません